
スレート屋根をカバー工法で修理するメリットとデメリットを知ろう
春日部市、越谷市、さいたま市を中心に 外壁塗装、屋根塗装、各種リフォーム工事をおこなっている ジャパンテック株式会社です。 代表取締役の奈良部です! スレート屋根の色あせやひび割れを見つけ「塗装で済むのか、カバー工法を選んだほうがよいのか」と迷っていませんか。 結論からいうと、表面の傷みだけで工法は決まりません。今の屋根材を補修して使えるのか、その下にある防水紙や野地板に問題がないかを確認して判断します。 表面を塗り直しても、傷んだ防水紙や下地まで直せるわけではありません。一方、下地を生かせる状態で、採用する屋根材の施工条件を満たすなら、既存屋根を残すカバー工法も候補になります。 すでに雨漏りしている住まいでは、原因の確認が先です。屋根の傾きや形状によっても使える材料が変わるため「スレート屋根だからカバー工法」と一律には決められません。 ジャパンテックでは、春日部市でスレート屋根を塗装した事例と、越谷市で既存屋根に新しい屋根材を重ねた事例の両方をご紹介しています。 今回のお役立ちコラムでは、メーカーの施工条件と実際の工事内容をもとに、塗装・カバー工法・葺き替えの違いを整理します。見積もりを受け取った際に、何を確認して選べばよいかもお伝えします。 スレート屋根の塗装とカバー工法を考える前に知っておきたい構造 スレート屋根は、表面に見える屋根材、防水紙、板状の下地である野地板などで構成されています。それぞれ役割が異なり、塗装で手入れできるのは主に屋根材の表面です。どの部分が傷んでいるかによって、必要な工事が変わります。 屋根材の色あせと割れでは、検討する工事が変わる 住まいでよく使われる化粧スレートは、セメントと繊維材料を主原料とする薄い板状の屋根材です。色あせが中心であれば、製品の種類や塗膜の状態を確認したうえで塗装を検討できます。部分的なひび割れも、補修して使い続けられる場合があります。 ただし、広い範囲で割れや剥離が進んでいる屋根は、同じようには考えられません。塗料で色を整えても、屋根材そのものの強度が元に戻るわけではないためです。 「スレート」という名称だけで塗装の可否を決めず、製品名や施工時期、傷み方を確認しましょう。新築時の仕様書や過去の工事資料が残っていれば、屋根材を調べる手がかりになります。 防水紙や野地板が傷んでいたら塗装だけでは直せない スレートの下には、屋根材の重なりなどから入った雨水を受け、下地への浸入を防ぐ防水紙があります。さらに、その下の野地板が屋根材を支えています。 防水紙の不具合などで雨水が入り続ければ、野地板が傷むこともあります。表面の色あせが目立たなくても、内部まで健全とは限りません。 屋根の部分 主な役割 傷んだ場合の考え方 スレート屋根材 雨を受け流し、屋根表面を覆う 製品と傷み方を確認し、塗装・部分補修・改修を検討する 防水紙 屋根材の下に入った雨水から下地を守る 塗装では直せないため、防水機能を回復する工事を検討する 野地板 屋根材などを支える 傷みの範囲と固定に必要な強度を確認し、補修・交換を検討する 屋根の状態をご自身で確かめるために、屋根へ上がる必要はありません。点検を依頼し、写真と説明で確認するほうが安全です。 ▼塗装を検討する症状と、先に補修が必要な症状の違いはこちら▼屋根塗装は必要?やるべき屋根・様子見OKな屋根 参照:ニチハ株式会社 屋根リフォーム工法比較 参照:ケイミュー株式会社 通気下地屋根構法 塗装・カバー工法・葺き替えは屋根の状態から選ぶ 三つの工法は、残す部分と新しくする部分が異なります。塗装は既存屋根材の表面を手入れする方法、カバー工法は既存屋根を残して新しい屋根を重ねる方法です。葺き替えは既存屋根材を撤去するため、その下の状態を直接確認して補修できます。 屋根材を補修して使えるなら塗装も候補になる 屋根材が塗装に適しており、補修して使える状態なら、塗装も選択肢になります。ただし、雨漏りや下地の問題がある場合は、その対処を先に考えます。 ジャパンテックでは、春日部市粕壁東M様邸で、スレートの屋根を塗装しました。施工記録では、スレートのひび割れ補修、下塗り、タスペーサーの挿入、上塗りの工程を紹介しています。使用塗料は「スーパーシャネツサーモF」です。 タスペーサーは、屋根材の重なり部分に排水のための隙間を確保する部材です。塗装では、塗料の種類だけでなく、割れの補修や排水経路を確保する処理も確認したい点になります。 この事例は補修と塗装を組み合わせた一例であり、すべてのひび割れに同じ方法が使えるという意味ではありません。 カバー工法と葺き替えは下地の状態で判断が変わる カバー工法では、既存のスレートを残し、新しい防水紙と屋根材を重ねます。既存屋根材の撤去を抑えられますが、残す下地が新しい屋根を支えられるかの確認は欠かせません。 野地板の腐食などを未処置のまま覆う方法は避ける必要があります。下地材を追加する仕様もありますが、それだけで既存部分の傷みが解消するわけではありません。補修範囲と固定方法が、採用する工法の条件に合っているかを確かめます。 葺き替えは既存屋根材を取り外すため、防水紙や野地板を直接確認し、必要な補修を進めやすい方法です。 工法 検討できる状態の目安 確認したい点 塗装 屋根材が塗装に適しており、補修して使える 防水紙や野地板の問題を塗装で解決しようとしていないか カバー工法 下地の強度を確保でき、施工条件を満たす 下地の確認方法、補修の要否、重量増加への配慮 葺き替え 下地の確認・補修が必要、既存材を残す工法が適さない 撤去・処分費、防水紙や野地板の工事範囲 工法ごとの一般的な特徴に加え「自宅でその工法を選べる根拠」を写真や調査内容で説明してもらうと判断しやすくなります。 ▼カバー工法と葺き替えで、費用や工期が変わる理由はこちら▼重ね葺きvs葺き替え、どっちが正解?費用と工期の実話 参照:ニチハ株式会社 屋根リフォーム工法比較 雨漏りと屋根勾配でカバー工法の施工条件が変わる カバー工法を選ぶには、雨漏りの原因と下地の状態に加え、屋根の勾配や形状が製品の施工条件に合っている必要があります。下地が使えるという理由だけで決めず、採用する屋根材の施工説明書と現地調査の結果を照合します。 雨漏りしている屋根は原因と下地の傷みを先に確認 室内の天井にシミがあっても、屋根材だけが原因とは限りません。屋根の頂上を覆う棟板金や、外壁との接合部分なども調査の対象になります。 新しい屋根材を重ねても、雨水の浸入口や接合部の処理が不十分なら、雨漏りが残るおそれがあります。「屋根全体を覆うので直る」という説明だけでなく、どこから水が入り、どの工事で対処するのかを確認しましょう。 過去に雨漏りした住まいでは、漏れた場所と時期、補修歴も伝えます。現在は水滴が止まっていても、内部の傷みを確認する必要がなくなるわけではありません。 ▼雨漏りの原因を調べる方法と、追加調査の費用条件はこちら▼雨漏り調査の費用はいくら?目視・散水・赤外線調査の違いと原因特定までの流れ 屋根の傾きと使用する屋根材の条件を照合する 屋根の傾きが緩い場合は、雨水の排出条件を踏まえて屋根材を選ぶ必要があります。製品ごとに、使用できる勾配や施工方法が定められています。 たとえば、アイジー工業の「スーパーガルテクト」は2.5寸以上の勾配が対象です。2.5寸とは、水平に1m進む間に25cm高くなる傾斜を指します。2.5寸以上3.5寸未満では、屋根面に沿った流れ長さが7m以下という条件があります。改修時には、勾配などに応じた指定の防水紙も確認が必要です。 これらはスーパーガルテクトの条件であり、別の金属屋根材やアスファルトシングルへそのまま当てはめることはできません。 確認項目 契約前に知りたいこと 雨漏り 原因の候補と、提案工事で対処する範囲 野地板 新しい屋根を固定できる状態か、どう確認したか 勾配・流れ長さ 採用する屋根材の施工条件を満たすか 屋根の形 谷部分や外壁との接合部をどう施工するか 既存屋根材 石綿含有の事前調査結果と、それに応じた施工方法 古いスレートには、アスベストを含む製品もあります。改修工事では法令に基づく事前調査が必要です。「撤去しないから調査も不要」とは考えず、工事業者に調査結果と作業方法の説明を求めましょう。カバー工法で既存材を残した場合は、アスベストを含む材料も残ります。 参照:アイジー工業株式会社 スーパーガルテクト 参照:厚生労働省 石綿総合情報ポータルサイト・改修・リフォーム業者のみなさまへ 見積もりでは工事範囲と下地補修の扱いを比較する 見積もりは、屋根材や塗料の商品名だけでなく、補修・防水紙・板金・足場などの範囲をそろえて比較します。同じ工法でも、含まれる作業が違えば総額は変わります。残す部分と交換する部分、追加費用になる作業を区別して確認しましょう。 塗装価格とカバー工法の価格は工事範囲を分けて見る ジャパンテックのスタンダードシリコンプランは、屋根面積50㎡の場合、税別24.8万円(税込27.28万円)でご案内しています。足場代は別途です。これは2026年10月確認時点の屋根塗装の掲載価格で、カバー工法の価格ではありません。 実際の見積もりは、面積や傷み方、補修内容などによって変わります。また、塗装とカバー工法では新しくする部分が異なるため、金額だけで優劣を決められません。 工事項目 見積もりで確認したい内容 塗装 屋根材の補修、塗料名、塗装仕様、縁切りの扱い カバー工法 防水紙と屋根材の商品名、下地の仕様、施工面積 葺き替え 既存材の撤去・処分、防水紙や野地板の施工範囲 下地補修 見積もりに含む範囲、追加になる条件と算定方法 板金工事 棟・谷・軒先・外壁との接合部で交換する部材 共通費用 足場、養生、運搬などの費用と対象範囲 塗装を選ぶ場合も、次の改修まで何を点検し、どのような傷みが出たら再検討するのかを聞いておくと、今後の計画を立てやすくなります。 ▼屋根塗装の費用が変わる理由と、見積もりの確認ポイントはこちら▼越谷市の屋根塗装費用はいくら? 越谷市の屋根カバー事例から工事範囲を確認する ジャパンテックでは、越谷市神明町H様邸で屋根カバー工事の施工実績があります。 2026年3月公開の施工事例では、既存の棟板金・その下地材・雪止めを撤去し、新しい防水紙を施工しています。その後、屋根材本体に加え、ケラバや谷の部材、棟板金などを取り付けています。ここでいう「棟の下地材の撤去」は、屋根全体の野地板を交換したという意味ではありません。 使用した屋根材は、オーウェンスコーニングの「オークリッジスーパー」です。金属屋根ではなく、アスファルトシングルと呼ばれる屋根材を採用しています。 このように、カバー工法には屋根材本体以外の工程も含まれます。施工事例を見る際は仕上がりの色だけでなく、どの部材を撤去し、どこを新しくしたかにも注目すると、見積もりを読む手がかりになります。 参照:ニチハ株式会社 屋根リフォーム工法比較 参照:日本ペイント株式会社 化粧スレート(屋根) FAQ|スレート屋根の塗装・カバー工法でよくある質問 工法を選ぶ際は、提案の違いだけでなく、その判断を支える調査結果を比べます。下地の確認範囲、追加工事の扱い、保証の対象を契約前に整理しておくと、工事が始まってからの行き違いを減らせます。 Q. 業者によって塗装とカバー工法に意見が分かれたらどうしますか? まず、同じ屋根の状態を前提に提案しているかを確認します。屋根材の種類、割れや剥離の範囲、雨漏りの有無、下地を確認した方法を、写真や調査記録で説明してもらいましょう。 特に「下地は問題ない」と言われた場合は、どこまで確認できたのかが判断材料です。表面の写真だけでは、隠れた野地板全体の状態まではわかりません。確認できない部分が残るなら、その不確実さを工事計画でどう扱うかも聞いておきます。説明が食い違う場合は、資料をそろえて別の業者へ相談する方法もあります。 Q. 工事中に下地の傷みが見つかった場合、追加費用はどう決まりますか? 補修する範囲や材料、作業内容によって変わるため、契約前に追加費用の条件を確認します。「下地補修は別途」とだけ書かれている場合は、補修の単価や数量の算定方法、工法変更が必要になる条件を聞いておきましょう。 傷みが見つかった際は、写真と変更見積もりで説明を受け、了承してから追加工事へ進む手順を決めます。屋根を開けた状態で判断を待つ場合の雨養生や、工期への影響も相談しておくと安心です。 Q. メーカー保証が長ければ、雨漏り修理も保証されますか? メーカーの製品保証と、施工会社の工事保証は対象が異なります。屋根材の塗膜やさびなどに関する保証があっても、屋根全体の雨漏り修理まで含まれるとは限りません。 保証書や保証規定で、発行元、対象となる不具合、免責条件、点検の条件を確認しましょう。再発時に誰へ連絡するのか、調査費・足場代・補修費をどこまで負担してもらえるのかも確認したい点です。年数だけを比べず、今回の工事範囲と保証対象が一致しているかを見ておきます。 スレート屋根の塗装・カバー工法のご相談はジャパンテックへ スレート屋根の工法は、色あせや築年数だけでは決まりません。屋根材を補修して使えるか、防水紙や野地板に問題がないか、雨漏りの原因に対応できるかを確認して選びましょう。 見積もりでは、屋根材の価格に加え、防水紙・板金・下地補修の範囲と追加費用の条件をそろえて比べると判断しやすくなります。 ジャパンテックでは、越谷市・春日部市を中心に屋根塗装や屋根カバー工事に対応しています。工法が決まっていない段階でも、気になる症状や過去の工事内容を添えて、お問い合わせフォームからご相談いただけます。 ▼合わせてチェックしたい▼ ジャパンテックのショールーム ジャパンテックの施工事例
2026.10.05(Mon)
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