住友林業シーサンドコートを塗替えるタイミングは?
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外壁塗装、屋根塗装、各種リフォーム工事をおこなっている
ジャパンテック株式会社です。
代表取締役の奈良部です!
住友林業の住まいでは「シーサンドコート」というオリジナルの吹付塗装材を採用しています。骨材系塗料という特殊なもので、住友林業以外では取り扱いがありません。
シーサンドコートは天然素材を活用しています。独特の風合いによる高い意匠性で、住まいの外観にこだわる方にはぴったりと言えるでしょう。
ただ、シーサンドコートは再塗装が問題です。再塗装のタイミングでは、不明な点も多いのではないでしょうか。「一般的な塗料と同じ時期でかまわないのか?」と、情報がなければわかりません。
そこで今回のお役立ちコラムでは、住友林業のシーサンドコートにスポットを当ててくわしくお話しします。
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住友林業の住まいはシーサンドコートを採用
シーサンドコートはホタテの貝殻や珊瑚のほか、マイカやセラミック着色骨材を使用しているのが特徴です。
ホタテの貝殻は、99%が炭酸カルシウムで構成されています。頑丈でリサイクル利用もできるため、環境にやさしい素材です。
珊瑚は基本的に貝殻と似た強さを備えています。マイカは、雲母石を細かくしたものです。朝や夕方や季節の日差しできらめきを演出できます。セラミック着色骨材は、一般塗料とは異なるものです。
陶器やタイルと同じく、一粒ずつ砂に焼き付けて着色しています。このことで他の素材と混ざりません。歴史を感じさせる土塗りのような独特の風合いを醸し出します。
シーサンドコートⅢLSの特長
シーサンドコートⅢLSを一例にあげて、特徴についてくわしくお話しします。
耐久性が高い
シーサンドコートⅢLSはハルスという技術を活用しています。ハルス複合変性樹脂というもので、高耐候性を誇るのです。
外壁でも屋根でも、塗装工事が求められます。理由は下地材を守るためです。塗装工事によって、塗料成分で塗膜という保護膜を形成します。
外壁が劣化するのは、紫外線や雨風のような自然由来のダメージ要因です。とくに紫外線は屋根や外壁のような下地を劣化させてボロボロにします。塗膜を形成することで、屋根や外壁は紫外線の影響をある程度、回避できるのです。
ハルスとは?
ハルスとは、ヒンダードアミン光安定剤(Hindered Amine Light Stabilizer)のことです。元々プラスチックの紫外線劣化対策として使われていました。
塗料に応用しており、紫外線の劣化から外壁材を守ります。ただ、塗料に含まれる顔料は酸化チタンです。酸化チタンに紫外線が当たると、ラジカルという劣化因子を発生させます。
ラジカルは塗膜の骨格とも言える樹脂まで壊す厄介ものです。外壁塗装直後と時間が経過した後に、色あせのような劣化が起きる原因となっています。HALSはそのラジカルを捕捉するのです。ラジカルが発生しても、捕捉によって塗膜の劣化を防ぎます。
下地のひび割れにも追従できて防水性も高い
シーサンドコートⅢLSを塗装する前には、下塗り、中塗りを行います。下塗りには水性ミラクシーラーエコを使用し、中塗りには弾性カラーサーフSiを組み合わせているのです。
一般的な戸建ての住まいをはじめとして、建物はあらゆる要因で動きます。地震をはじめ、温度変化による下地材の膨張と収縮、交通量の多い場所なら、トラックが前を通っても振動するのです。
建物の動きは下地材にもダメージを与えます。下地材は硬いですから、動きに耐えられずひび割れてしまうのです。ただ、追従性のある塗料なら下地の動きに対して追従できます。
ひび割れが発生しても、塗膜が追従することで表面化されません。そのため雨が降ったとしても、ひび割れの中に雨水が侵入するのを防げるのです。シーサンドコートⅢLSは、追従性が高いため、ひび割れの表出対策ができます。
長期的に愛せる質感や環境への優しさ
自然素材を使用しているため、特徴的な質感があります。材料は水性ですから、中毒や火災の不安もありません。安全性も高く、環境にやさしいのはメリットです。
カビや藻の発生を抑える
湿度の高いエリアや、太陽光があまり当たらない北側だと、カビや藻が発生しやすくなります。カビや藻は美観を損なうトラブルのため、塗料にも防カビや防藻性能を求めたいものです。
シーサンドコートⅢLSは、微生物による汚染への抵抗力を備えています。そのため、長期的に外壁の美観を保てるのです。
シーサンドコートの塗替えポイントとは?
シーサンドコートは独特の質感や高いデザイン性がメリットです。ただ、美観だけではなくどの程度、自然の脅威から下地材を守れるのかも知っておいたほうがいいでしょう。
シーサンドコートの耐用年数は約15年〜20年とされています。ただし、気候条件が厳しいなら、耐用年数が短くなってもおかしくありません。ある程度の目安として15年~20年程度は持つと考えておいたほうがいいでしょう。
基本的に定期的な点検が外壁塗装では必須と考えてください。時間の経過による劣化は、どうしても発生するからです。ひび割れも、軽度から重度のものまであります。軽度で対処すれば被害を最小限に食い止められるのです。
深刻に考えていないと、ある日突然雨漏りが発生する場合もあります。原因を調べると外壁劣化による大きなひび割れが原因というケースもあるのです。以下でシーサンドコートの塗替えポイントをお話しします。
色あせや退色が始まった
シーサンドコートに限らず、どのような塗料でも時間の経過によって色あせや退色が出始めます。紫外線や風雨によって、色付けのための顔料が劣化するからです。
とくに日当たりのよい南側や西側から出始めます。元々備えていた色合いや深みが失われ始めたら注意してください。劣化段階としては初期段階とはいえ、徐々に深刻な劣化に発展していきます。
細かなひび割れ
シーサンドコートの外壁は凹凸があり、非常に硬いです。劣化が進むとヘアクラックといった細かなひび割れが増えるかもしれません。ヘアクラックは髪の毛ほどの細いひび割れですが、放置すると大きくなるリスクがあります。幅0.3ミリ以上のひび割れがあったら、すぐに外壁塗装業者や補修業者に相談してください。
1ミリ以上のひび割れの場合、すでに雨漏りが発生していてもおかしくありません。
劣化は周辺環境で大きく変わる
外壁塗装の劣化は周辺環境や気象条件で大きく変わります。とくに海沿いや森林の近く、都市部などの立地には要注意です。
海沿いの場合、塩害の影響を受けやすくなります。外壁自体は大丈夫だとしても、鉄部のような金属部分にサビが発生するかもしれません。森林地帯の近くは湿気が多い傾向にあります。森林からカビやコケや藻の胞子が飛んで来る場合もあるのです。
都市部の場合、自動車からの排気ガスによる黒ずみ汚れが発生する可能性もあります。耐用年数だけで見るのではなく、定期的な点検やメンテナンスが必要です。
劣化を放置すると補修コストが増大
シーサンドコートは他の塗料より高額な部類に入ります。基本的に耐用年数や機能性が高いほど高額傾向です。
点検を行わずに劣化していても放置していると、気づいたときには雨漏りで住まい内部が劣化していたという場合もあります。雨漏りは木材を腐らせますし、コンクリートやモルタルに鉄骨があればサビを発生させる原因です。
コンクリートやモルタルのひび割れから雨水が侵入し、鉄骨に触れるとサビます。サビた鉄骨は体積が増えるために、周囲のコンクリートやモルタルを圧迫するのです。コンクリートやモルタルが耐えきれなくなり壊れることを爆裂現象と呼びます。
劣化がひどいと外壁塗装程度では対処できず、施工費用がふくれあがります。外壁材の張替えになると、100万円以上の出費になってもおかしくないのです。
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シーサンドコートの費用目安
基本的には住友林業の担当者に直接聞くと確実です。ただ、事前にある程度知っておきたい方も多いでしょう。基本的にシーサンドコートは延床面積40坪程度だと、塗料代は数十万円程度です。
塗料代金は外壁塗装の中でも20%を占めると言われています。住友林業リフォームでは外壁リフォームの費用相場を150万円からと設定しているのです。150万円の20%だと、目安として「塗料代金だけでも30万円〜程度」かかると考えておいたほうがいいでしょう。
ただし、塗り直しの場合、外壁の劣化状態や塗装面積で大きく変動します。たとえば、外壁にひび割れが多く発生していれば、塗装範囲と同面積の補修が必要です。下地処理や高圧洗浄によってキレイにしなければなりません。コケや藻やカビが発生しているなら、バイオ洗浄も選択肢になります。そうなると、トータル費用は高額になりがちです。
シーサンドコートを再施工する場合は実績のある塗装業者にご相談を
シーサンドコートによるオリジナルの意匠性を残すなら、住友林業に依頼するほうがいいでしょう。住友林業しかシーサンドコートの取り扱いがないからです。ハウスメーカーに依頼するため、下請けとの関係から中間マージンも発生して塗装費用は高額になります。
意匠性を気にしないなら、他の塗料もいいでしょう。フッ素塗料や無機塗料のようなハイグレード塗料は、シーサンドコートにも匹敵する耐用年数を誇ります。ただし、シーサンドコートに施工するわけです。シーサンドコートに対する施工実績がある塗装業者に相談するのがいいでしょう。
参照:住友林業のリフォーム 外壁リフォームの費用相場や事例を詳しく解説
シーサンドコート塗替えのご相談はジャパンテックへ!安心と美観を守る第一歩
住友林業のシーサンドコートは、独自の素材とデザイン性の高さで人気の外壁仕上げですが、どれほど優れた塗料でも経年劣化は避けられません。塗替えのベストタイミングを逃さず、住まいの美観と耐久性を長く保つには、信頼できる塗装会社のアドバイスが不可欠です。
劣化のサインとして、次の4つを覚えておいてください。
- 15〜20年を目安とした塗替え周期
- 色あせや退色、細かなひび割れ(幅0.3mm以上は要注意)
- カビや藻、黒ずみなどの発生
- 周辺環境や気象条件による外壁の変化
これらの症状に気付いた時は、なるべく早めに点検やお見積もりをご相談ください。
ジャパンテックでは、シーサンドコートや特殊な骨材系外壁塗装の豊富な実績をもとに、お客様の大切な住まいを長持ちさせるご提案をいたします。初めての方にもわかりやすくご説明し、ご希望やご予算に合わせた最適なプランをご案内します。
ご相談やお見積もりは問い合わせフォーム・メール・お電話、またはショールームへのご来店で受け付けています。外壁の点検や塗替えを検討中の方は、ぜひ一度ジャパンテックへお気軽にご相談ください。経験豊富なスタッフが、安心して任せられる外壁リフォームをサポートします。
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