台風・雹にどこまで強い?ディプロマット耐候の真相
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2025.10.19 (Sun) 更新

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代表取締役の奈良部です!
全国的に「想定外の天候」が増えています。台風の進路が変わったり、突然雹(ひょう)が降ったりなどさまざまです。屋根の被害相談は、一昔前と比べて季節を問わず寄せられるようになってきました。
気候変動が激しいと屋根はダメージを受けやすくなるため、快適な生活を送るにはダメージを受けにくい屋根材の使用が必須です。そこで注目されているのがディプロマットです。
一般的な金属屋根と比べて軽い素材でありながら、台風や雹によるダメージを抑えてくれるため快適な生活を送れます。今回のお役立ちブログでは、石粒鋼板屋根「ディプロマット」の耐候性をテーマに、台風・雹に対する強さを見てみましょう。
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ディプロマットは台風や雹のダメージに強い屋根材!特徴とは?
ディプロマットについて馴染みのない方もいると思います。はじめに、ディプロマットの特徴を詳しく見てみましょう。
金属+石粒で生まれた強くて軽い屋根
ディプロマットは、アメリカの「株式会社ディートレーディング社」が製造している屋根材で、世界70ヵ国以上で採用されています。ジンカリウム鋼板に天然石粒コートをしており、金属屋根の軽さと瓦のような高級感を持つのが特徴です。
屋根材を選ぶ際に「軽いけど傷つきやすい」「重厚だけど重い」と二択で迷うことも珍しくありません。しかし、ディプロマットは軽くて強く美しい素材であるため、迷いたくない方におすすめです。
石粒の働きは「見た目」以上
天然石粒は、単なる装飾ではありません。それぞれの粒が衝撃を分散し、金属の弱点である「音」「熱」「衝撃」を抑えます。結果、金属屋根でありながら「静かで温度がこもらず強い」という、バランスの取れた性能を実現しているのです。
ディプロマットは台風への耐性がある!屋根材が飛ばされにくい理由を見てみよう!

ディプロマットの場合、台風に見舞われた際に飛んでしまう確率を減らせます。理由を見てみましょう。
所定箇所の隠し留め+かみ合わせで風を逃がす
台風時の風圧は想像以上です。屋根の端部には上向きの風(浮き上げ力)が働き、瓦やスレートの場合「てこの原理」で1枚ずつ持ち上げられてしまいます。
ディプロマットは、これらの弱点を克服した構造です。「所定箇所の隠し留め+相互かみ合わせ」で風に強くなっています。強風を受けても、風の通り道ができないため、浮き上がりや飛散のリスクが極めて低いのです。
さらに、ビスは屋根表面ではなく「重なり目」に隠れており、雨風が直接当たらない構造となっています。見た目の美しさと防水性を両立しているのもディプロマットの強みです。
屋根全体で風を受け止める設計思想
従来の金属屋根は「平板状」で風を受けやすい形状でした。ディプロマットは、石粒の凹凸が生み出す微小な乱流によって、風の勢いを分散します。結果、台風の被害を抑えやすくなっているのです。
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雹への耐性もある!金属屋根の中でもトップクラスの理由とは?
ディプロマットは、雹にも耐性があります。こちらも、理由を見てみましょう。
石粒層が衝撃を吸収し、へこみを防ぐ
仮に、スレートやガルバの屋根だと衝撃で表面にヒビやへこみが入ったり、塗膜が剥がれたりして、防水性能低下のリスクが高まるかもしれません。
しかし、ディプロマットは表面の天然石粒が衝撃を面で分散し、衝撃を「跳ね返す」構造をしています。石粒の多層コートが、防弾チョッキのように衝撃を吸収するのが特徴です。
二重防御構造で内部への貫通を防ぐ
仮に、雹のサイズが想定を超えてもディプロマットは二重防水構造で被害を最小化します。鋼板+防水シートの組み合わせにより、仮に一部がへこんでも雨水は内部へ届きません。一般的な屋根より、防御の体制が整っています。

ディプロマットを長持ちさせるには自然災害が起こった後のメンテナンスが重要!何をすれば良い?

ディプロマットは耐久性が高いものの、自然災害が起こった後はダメージを受けている可能性があります。そのためメンテナンスが大切です。どのようなメンテナンスが必要か見てみましょう。
損傷や劣化の有無を点検する
ディプロマットは耐候性・耐風性に優れる屋根材ですが、台風や雹の直後は外観上の飛散やズレがなくても、固定金具のわずかな緩みや石粒コート表面の微細な摩耗が生じているかもしれません。目視だけでは見逃しやすく、初期段階では雨漏り症状が出ないため放置されがちです。
微小な緩みや被膜損傷を放置すると、重ね部や役物まわりの毛細管現象を助長し、少量の雨水が徐々に浸入します。最初は野地板の含水率上昇や釘周辺の黒ずみ程度でも、繰り返す降雨で腐朽や断熱材の性能低下につながり、やがて「室内側の染み・クロスの浮き・金属部のサビ」などを招きます。
ドローンで高所・死角を撮影し、赤外線カメラで温度ムラ(含水サイン)や塗膜下の浮きを可視化することで、現状を把握しやすくなるでしょう。
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台風・雹後のチェックリスト
強風時にダメージを受けやすいのが棟部です。ビスの戻りや座金の歪み、シール切れは風の巻き込みを助長し、次の台風で一気に被害が拡大します。点検では既存穴の劣化度合いやビス径の見直しや補強金具の追加、シーリングの状況などを見て、現状に応じて補修することが多いでしょう。
また、雹や風砂で石粒が点状に摩耗すると、紫外線や雨水の影響を受けやすくなります。広範囲の剥離でなければ部分補修で止められますが、面で摩耗が進んでいる場合は役物交換や板金補修を検討した方が良いでしょう。ディプロマットは基本的に再塗装不要ですが、ダメージが大きい場合は早めの補修が必要です。
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火災保険で修理できないか確認する
台風・突風・雹による棟包みの浮きや外れ、端部キャップの変形、石粒コートの打痕・剥離などは、火災保険の「風災・雹災」に該当する可能性が高い損傷です。経年劣化と区別できる記録(発生日・被害状況・気象データ)を揃えることで、認定の妥当性が高まります。
被害箇所の高所写真・IR画像、被害見取り図、損傷ごとの修繕見積、当時の気象情報を添えた「被害報告書」を作成して、保険会社への申請まで一括でサポートしてくれる業者だと申請がスムーズです。
なお、経年劣化による損傷だと火災保険適用外になるため、不安な方は業者や保険会社に相談しながら申請することをおすすめします。
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FAQ|ディプロマットの台風や雹に関するよくある質問

全国的に台風や雹(ひょう)などの自然災害が増え、「屋根が心配」「金属屋根でも大丈夫?」と不安を感じる方が増えています。特にディプロマットのような石粒付き鋼板屋根は、見た目の高級感だけでなく“強さ”も評価されていますが、実際の耐久性や保険対応について詳しく知りたいという声も多く寄せられています。
ここでは、ジャパンテックがお客様からよくいただく「台風や雹に関する質問」にお答えし、安心してお住まいを守るためのポイントをわかりやすく解説します。被害が起きていないように見えても、点検のタイミングを逃すと後から大きな修繕が必要になるケースもあるため、ぜひチェックしておきましょう。
Q.雹でへこんだり割れたりしませんか?
A.ディプロマットは、表面の天然石粒がクッションのように衝撃を分散する構造になっており、通常の金属屋根よりも雹(ひょう)に強いのが特徴です。一般的なスレートやガルバリウム鋼板では、
雹が当たると塗膜が剥がれたり、へこみが残ったりすることがありますが、ディプロマットは石粒層が衝撃を吸収し、ダメージを最小限に抑えます。ただし、大きな雹や繰り返しの衝撃で石粒が摩耗した場合は、表面保護力が落ちるため、早めの点検をおすすめします。
Q.火災保険は適用されますか?
A.台風や突風、雹、雪などによる屋根の損傷は、火災保険の「風災・雹災・雪災」に該当する可能性が高いです。ディプロマットの場合も、棟包みの浮きや石粒の剥がれなどが対象になるケースがあります。
重要なのは「被害発生日の記録」と「現地写真」です。ジャパンテックでは、保険適用を見据えた写真撮影・見積書・被害報告書の作成をサポートしており、手続きが初めての方でも安心して申請できます。
Q.ディプロマットのメンテナンス頻度は?
A.ディプロマットは石粒コートが塗膜の代わりに屋根を守るため、再塗装の必要がほとんどありません。ただし、長く安心して使うには5〜10年ごとの定期点検が大切です。
台風や雹のあとにビスの緩みや石粒の摩耗がないかを確認し、必要に応じて部分補修を行えば、美観と防水性能を30年以上維持できます。ジャパンテックでは、無料点検や赤外線カメラによる診断も行っています。

ジャパンテックが伝える|台風・雹に負けない屋根選びは「構造」で決まる

ディプロマットは、台風や雹(ひょう)などの自然災害に強い屋根材として人気があります。金属屋根の中でも軽くて丈夫、さらに表面の石粒が衝撃を分散するため、風や雹によるダメージを受けにくいのが特徴です。屋根の重なり部分をしっかりビスで固定しているので、台風の強風でも飛ばされにくく、安心して長く住むことができます。
実際に施工しているジャパンテックでは、台風後や雹被害のあとに「ディプロマットにしておいて良かった」とのお声を多くいただいています。ただし、どんな屋根でも定期点検は必要です。強風や雹のあとにビスの緩みや表面の傷がないかを確認することで、長持ちにつながります。もし被害があった場合も、火災保険が使えるケースがあるため、まずは専門業者に相談を。
ジャパンテックでは無料点検や保険申請のサポートも行っています。お問い合わせフォームやメール、お電話、または越谷ショールームで、ぜひお気軽にご相談ください。

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