ハウスメーカーの塗装はなぜ高い?費用構造を暴露
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ジャパンテック株式会社です。
代表取締役の奈良部です!
外壁塗装を検討する際、ハウスメーカーに見積もりを依頼したら「想像以上に高額で驚いた」という方は少なくありません。同じ工事内容でも、地元密着塗装専門業者と比較すると、数十万円〜の差が出ることもあります。
「なぜハウスメーカーの塗装費用は高くなるのか?」と感じるのも当然の話です。理由は「構造的なコストの仕組みや中間マージンの存在」と言えます。この点を理解すれば、外壁塗装とハウスメーカーとの価格差について理由がわかるのです。同時に、どちらに外壁塗装をすればいいか判断材料にもなります。
「ハウスメーカーの費用が高い」と言っても、メリットがあるため一概には言えません。地元密着塗装専門業者も同様です。そこで今回のお役立ちコラムでは、ハウスメーカーの外壁塗装費用が高い理由をテーマにくわしくお話しします。
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ハウスメーカー塗装が高いのは「構造上の理由」がある
外壁塗装を依頼する先としてハウスメーカーや地元密着塗装業者があります。他にも工務店やリフォーム業者でも対応している場合もあるでしょう。
特定のハウスメーカーで住まいを建てた場合、そのまま外壁塗装を依頼する方も多いかもしれません。ただ「思った以上に費用が高い」と感じる方もいるはずです。
実際、同じ建物や同じ塗装面積でも、ハウスメーカーと専門塗装店では数十万円の価格差が出ることもあります。その差は決して「ぼったくり」ではありません。構造的な問題が背景にあるからです。
ハウスメーカーによる塗装工事が高額になる3つの理由
ハウスメーカーと塗装専門業者による外壁塗装工事の費用差について、以下でくわしくお話ししていきます。
中間業者による中間マージンの発生
多くの方は「ハウスメーカーの職人が外壁塗装をしてくれるのだろう」と思うかもしれません。実際は異なり、ハウスメーカーの多くは協力会社や地域の塗装業者に外注しています。
ハウスメーカーはあくまで依頼者から工事全体を受注する役割です。ブランド力や品質保証のほか、総合的な管理に関して利益を得ます。
- ハウスメーカー
- 一次下請け
- 二次下請け
- 職人
このような流れが生まれているのです。関係する下請けが多いほど、中間マージンは発生します。上乗せされる費用は以下の通りです。
- 顧客対応費用
- 設計・管理費
- 保証費用
- 広告宣伝費
- ハウスメーカー自身の利益
一次下請け業者や二次下請け業者の立場
下請け業者の数はハウスメーカーによって異なります。一次下請けは、ハウスメーカーから直接施工を請け負う立場です。規模の大きい塗装専門業者や地域の建設会社が請け負っています。
- 現場管理費
- 資材調達費
- 人件費
- 一次下請け業者の利益
このような費用が発生します。ただし、下請けだとしても自ら施工するとは限りません。さらに専門的な二次下請けに依頼する場合もあります。
二次下請け
一次下請け業者から依頼を受けて施工します。一次下請けより小規模な専門業者や、特定工法に特化しているような業者が請け負っているのです。
- 細かい部分での現場の管理費
- 運搬費
- 二次下請け業者の利益
- 職人
三次下請け業者の辺りから、実際の施工をする職人になります。二次下請け業者に雇用されているような職人です。さらに下請けとなる一人親方や小規模な職人集団が当てはまります。実際の作業にかかる人件費が発生するのです。
管理費や業者自身の利益
各下請け業者は現場管理や事務処理のほか、資材の手配や管理業務をしています。下請け業者の数が多くなる分、資材の手配や管理業務に関する費用がふくれるのです。
また、各業者は自社利益を確保しようとします。最終価格では各業者の利益が加算されているのです。
元請けとなるハウスメーカーが10%だとすれば、一次下請けは15%、二次下請けは20%の利益を得る形になります。そうすると本来の工事費用よりも最終価格はふくらんでしまうのです。
中間マージンによる加わる請求費用の内容は不透明
元請けと下請けの利益構造に関して、依頼者である施主はわかりません。各業者も言いませんし、中間マージンによって発生する費用について不明な点が多々あるのです。法律的な問題もないため、施主は最終的な価格しかわかりません。ただ、中間マージンは積み重ねもありますし、決して安くないと言えます。
元請けと下請け構造はデメリットしかない?
依頼者にとって元請けと下請けという構造は、損しかないように感じられるでしょう。ただ、単純にデメリットしかないと言い切れない理由もあります。
元請けは世間的な認知度も高い大手ハウスメーカーです。明確なブランド力とともに長期保証などが充実しています。依頼者は品質やアフターサービスに関する安心感があるのです。
また、大手ハウスメーカーは倒産リスクがほとんどないのも理由として挙げられます。極端な不況になればわかりませんが、そのような問題を乗り越えてきた企業ばかりです。「不良施工が出たから施工業者に連絡したが、倒産していてできない」という問題を避けられます。
窓口がハウスメーカー1つで済むのもメリットの1つです。手配や調整の手間も省けます。ハウスメーカーは外壁塗装以外にも、内装やエクステリアなど各分野専門の下請け業者と契約を結んでいるものです。そのため外壁塗装以外に、内装やエクステリアのような他のメンテナンスも合わせて依頼できる場合が多いのもメリットです。
一方で実際の施工者の実力や情報伝達への不安がある
ハウスメーカーはメリットもありますが、やはりデメリットは不安材料です。中間マージンの発生による、相場以上の施工費用だけが問題ではありません。実際に施工する下請けの実力が不透明な点は避けられない問題です。
ハウスメーカー側も、ある程度は審査をしています。そのため悪質業者や技術力の未熟な職人による施工リスクは少ないかもしれません。ただし絶対とは言い切れないのです。
下請けから下請けと数が多い中で、技術力の未熟な職人が増える可能性も出てきます。実際に施工する下請け業者や職人の技術力を、依頼者はわかりにくい構造になっているのです。
また、ハウスメーカーの窓口担当者に伝えた要望が、正確に伝わりにくい構造とも言えます。伝言ゲームのようになると、途中で解釈の違いや誤解が生まれれば失敗するリスクは高まるのです。時間もかかるために施工期間が長くなる可能性もあります。
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その他、ハウスメーカーと地元密着塗装専門業者の違い
ハウスメーカーと地元密着塗装業者の大きな違いは構造です。ただ、中間マージンが発生する構造以外にも、費用が高くなる理由もあります。
基本的にグレードが高い
ハウスメーカーの標準は、高グレード傾向にあります。塗料も耐用年数や防水性能といった機能性が高いものを採用する傾向です。標準として設定されているため、費用も高額になります。
ハウスメーカーの社会的認知度は高い信頼性が土台にあるため成立しているのです。ブランドイメージを保つには、品質維持が欠かせません。外壁塗装でもトラブルが少ないものを選びます。必然的に、高耐久性や機能性の豊富な塗料が選ばれるのです。その姿勢や方針がハウスメーカーの信頼性を強固にします。
長期保証による安心感
ハウスメーカーの多くが長期保証を設けています。外壁塗装が含まれていることもあるため、ハウスメーカーとしては、問題発生リスクを減らしたいのです。そうすると、高品質な塗料を使用するのは必然と言えます。
定期的なメンテナンス前提の保証ですから、高品質な材料を標準にすることで長期的なメンテナンス計画を立てやすくしているのも理由の1つです。高品質な塗料は、初期費用自体は高額かもしれません。ただ、耐久性が高いなら塗り替えサイクルも長くて済みます。長期的に見ると、トータルとして足場代や人件費なども少なくなるためコストパフォーマンスは高いという側面もあるのです。
自由度は低い
依頼者は予算やニーズに合わせた塗料選びの自由度がありません。ハウスメーカー規定の塗料メーカーや塗料しか選べない不自由さがあるのです。安価な塗料にしたくても、標準から外れると、交渉しても断られることが多いでしょう。塗料からのアプローチでコストを下げるのは難しいのです。
地元密着塗装専門業者との違い
ハウスメーカーの費用が高くなっても、品質保証や安心感やブランド力の対価という考え方もできるのです。ただ、ハウスメーカーが下請けにしているのは、地元密着塗装専門業者であることも多々あります。塗装の技術力という点だけ見ると、長期的な実績のある地元密着塗装専門業者で問題はありません。
また、ハウスメーカーは広告や営業に関する宣伝費も、施工費用に反映されているのです。地元密着塗装業者は広告宣伝費を抑えている点も、ハウスメーカーより施工費を抑えられる理由となっています。
費用だけ見れば、地元密着塗装業者のほうが抑えられるのです。ハウスメーカーと比較すると半額になることもあります。「ハウスメーカーに建ててもらったから、外壁塗装も依頼する」という安心感はあるでしょう。
ただ、技術力だけ見ると、実績のある地元密着塗装業者のほうが高いケースもあります。保証の違いに関しても、地元密着塗装専門業者の中にも、10年保証や定期点検を提案できるところも増えました。その点も理解した上で、見積もりを比較し、依頼先を検討したほうがいいでしょう。
外壁塗装の本当のコストを知るならジャパンテックへ!最適な選択肢をご提案
ハウスメーカーの外壁塗装費用が高額になるのは、中間マージンや管理費、広告宣伝費、そして高グレード標準や長期保証など、構造的な仕組みが背景にあります。費用面のメリットだけでなく、ブランド力や安心感、保証体制がある一方、自由度の低さや実際の施工者の実力が見えづらいなどデメリットも存在します。
そのため、納得できる外壁塗装を実現するには、信頼できる地元密着塗装専門業者の選択肢も積極的に比較することが大切です。
【賢く外壁塗装を進めるためのポイント】
- ハウスメーカーの見積もりは中間マージンや宣伝費、標準仕様のグレードが価格に反映
- 実際の施工は下請け業者や地元密着塗装専門業者が担当しているケースが多い
- 地元密着塗装専門業者は広告費や中間マージンが抑えられるため、費用が安くなりやすい
- 品質保証や定期点検など、専門業者でも充実したサービスを提供している場合が増えている
- 塗料や工法の自由度、予算・機能性の希望に柔軟に対応できる業者を選ぶと満足度が高い
ジャパンテックでは、ハウスメーカーとの違いや費用構造を分かりやすくご説明し、ご希望やご予算に合わせた最適なプランをご提案いたします。外壁塗装の疑問や不安は、ぜひジャパンテックへご相談ください。
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